アクセスアップ5つの法則


はじめに

あなたがすでに自分のホームページを持っているか、或いはこれから自分のホームページを作ろうとするなら、 ホームページのアクセスを高めるためにどうすれば良いか、ということが気になっているはずだ。 他の人に見てもらうためにせっかく作ったホームページなのだから、出来るだけ多くの人に見てもらい、反応を知りたい、 と思うのは当然かも知れない。ホームページのアクセスアップそのものをテーマにしたホームページすらあって、 高いアクセス数を集めている。

しかしホームページのアクセスを高めることは、不特定多数の人々の関心をこちらに向けるということであり、 実のところ本人の努力だけではどうしようもない側面があることがだんだんわかってきた。 よく言われるように、ページの更新をこまめにしなさい、誰が見ても何を訴えているのかわかるページにしなさい、 同一テーマのホームページが既にある場合は自分のコンテンツに独自性を出しなさい、わかりやすいページ作りをしなさい、 まめにホームページの宣伝をしなさい、といった主体的努力は確かに必要だ。 しかしそうした努力をいくら行っても、高いアクセス数を集めるためには越えられない一線がある。

たとえばホームページのテーマ。仮にどれほど優れたホームページであっても、扱っているテーマがマイナーであったり、 内容が専門的であったりすると、爆発的なヒットは望めない。逆に内容が薄っぺらであっても(反論はあるかも知れないが)、 多くの人が知りたがるような人気のあるテーマを扱っている場合はびっくりするようなアクセス数を集める。 だからといって、人気ほしさに自分が扱いたくもないテーマを扱ったのでは本末転倒だ。 つまりアクセス数というものは、ホームページの価値をはかる上で或る程度までは指標となるが、絶対的な基準ではないと言うことだ。

以下に示す5つの法則は、高いアクセス数を集めるウェブ・サイトの条件として、 これまで考えられていたことよりも意外に重要と思われる点、盲点となっている点を集めたものである。 ちなみに電脳レストハウス「梅ちゃん堂」がこれらの条件を満たしているわけでは全然ないので、念のため。

1.見通しの良いところに人は集まる

人通りの多いところや目に付きやすい場所にある商店には多くのお客が訪れる。もし同じ商店が、 人の見落としやすい裏通りや、郊外の住宅街の中にポツンとあったとすれば、それほどの集客力は望めない。

同じことがホームページのアクセス数についても当てはまる。と言っても、ウェブ・サイトの場合は立地条件が問題なのではない。 有名なプロバイダーのサーバ内にあるとか、独自ドメインを持っているというだけで、アクセス数が高まるわけではない。 無数にある(しかし直接には見えない)ウェブ・サイトの中から人が目的のホームページを見つけようとするとき、人はどうするだろうか。

そう、検索エンジンで探し出すか、リンク集、もしくは関連ページのリンクからジャンプして行くというのが常道だ。 あまりにも言い古されたことではあるが、Yahoo! に代表される有名検索エンジンからのヒット率、 有名リンク集サイトからのリンクによる誘導が高いアクセス数につながるというのは否定できない事実だ。 このほかに、ホームページ紹介のメールマガジン、BBSやネットニュースなどでの書き込み、雑誌や書籍でのホームページ紹介、 口コミなどによるアクセスもあるが、継続的なアクセスはそれほど望めない。

つまり、パソコンの向こうのネット上にあって直接には見渡すことの出来ないインターネットの世界では、 リンク率の高さが見通しの良さにつながっている。しかも、100のマイナーなホームページと相互リンクするより、 1つの有力サイトからのリンクを勝ち取る方が高いアクセスにつながることは、データが物語っている。 たとえ有名リンク集サイトの中に登録されていても、何百というホームページの中に紛れていては、それほどのアクセスは望めない。 但し人気のあるカテゴリーの中に登録されていて、目立つ位置にあれば、それが「見通し」の良さに通じ、高アクセスにつながることもある。

あちこちの掲示板にやたらと書き込みまくったり、自動リンク登録などに登録したりして自分のホームページを宣伝しても、 期待したようなアクセスはあまり望めない。それよりも自分のホームページへのアクセスログを取って、 どんなサイトからのリンクが高いジャンプ率につながるかを分析する方が効果的だろう。

2.物の集まるところに人は集まる

産地直売ということもあるが、ふつう生産物は各生産地から集荷されて、市場で売られる。 消費者にとっても、物がたくさん集まっている方が何かと便利であり、選択する楽しみもある。 だから、物の集まるところに人は集まるのだ。

たとえば仮にソフトウェアを作る才能があなたにあったとしよう。長い期間をかけてあなたはソフトを1つ完成する。 そのソフトをあなたがホームページ上で公開したとしても、あなたのホームページにあるソフトは1つだ。たった1つしかない。 ところが同じ期間に、様々のな作者の様々なソフト情報を収集してホームページ上で公開したとしよう。 あなたのホームページから得られるソフト情報は何十とか何百とかになる。 もちろんソフトを作る努力と、ソフトについての情報を集める努力とは同じではない。 アクセスする側もそんなことは百も承知だ。にもかかわらず、ソフトがたくさんある方に人は集まるのである。

ホームページ上で公開されるものは別にソフトでなくてもいい。音楽や、画像のようなデータ、CGI や Java のようなプログラム、 或いは独創性のある文章でも同じだ。そうしたものを1つ作るには相応の労力と時間がかかる。 もちろん情報収集にだって労力と時間はかかるだろう。 しかし作者自身の「産地」サイトと情報収集系の「市場」サイトでは、結果としてホームページで公開される情報量が違うのだ。 そして情報量の多い方に人が集まるのは理の当然なのである。

情報収集系サイトとしては、リンク集や、ニュースサイト、特定カテゴリーのデータを登録またはリンクしているサイト (データベースサイトとでも呼ぶべきか)、そして検索エンジンも当然これに含まれる。 高アクセスを期待するなら、情報量の多いサイトを目指せ、ということになる。但し、物を作る人がいなければ、 それらを集めて宣伝・販売する仕事も成り立ち得ない。また「情報」サイトからのリンクが、 「産地」サイトのアクセスアップにつながっている事実もある。両者は持ちつ持たれつだということを忘れずに。

3.漁夫の利を得る

古代中国の「戦国策」に、鴫(シギ)と蛤が争い合っているうち、両方とも漁師に捕らえられてしまった、という故事がある。 ここから漁夫の利とは、ライバルたちの争いに乗じてちゃっかり戦利品を獲る場合などに使われる。 しかし他の人たちの功名心を煽りながら競争させ、労せすして成果を自分のものにすることも漁夫の利と言えるだろう。

花も実もあるきちんとしたホームページを作るというのは、なかなか大変なことだ。アクセスしてきた人の期待に応えるために、 定期的に更新するとなると、ホームページで商売でもしているのでない限り、ほかに仕事を持っている人にはとても続けられることではない。 だから独創的な内容のホームページを個人の努力だけで維持していくのは、超人的と言っても良い能力を必要とする。

しかしインターネットの特殊さは、閲覧者が何らかの形でそのページに参加できる点にある。例えばあなたが或るホームページにアクセスして、 そのページのカウンターの数字が1つふえたとすると、それもひとつの参加には違いない。掲示板やゲストブック、チャットに書き込みすることも、 もちろんれっきとした参加である。こうした CGI システムの特徴を利用すれば、閲覧者をさまざまなコンテンツの参加へと誘導することもできる。

しかし CGI システムを利用しなくても、たとえばこういう企画がありますから参加して下さい、とホームページ上で呼びかけて参加者を募り、 メールなどで送られてきた文章やデータをホームページに掲載する、という方法もある。CGI システムのように気軽に、とは行かないものの、 ホームページの管理者があらかじめ内容をチェックすることができ、いたずら防止になる。

いずれの方法を使うにせよ、企画段階から他の人の協力を得るのと違い、あとから参加を呼びかけるわけだから、 ホームページ作成の名誉は管理者自身に残される。しかも他の人々の協力でコンテンツが作られて行くので、 ホームページ管理者は自分でコンテンツを作る苦労をあまりせずに、ページのコンテンツが作られていくのを見ることが出来るのだ。 一方、参加した人々は、自分の提供したものがどのようにページに反映され、どのような反応を受けているか気になるので、 当該ページにアクセスする。そのことがまたページのアクセスアップにつながるので、一石二鳥というわけである。

4.他人のふんどしで相撲を取る

ホームページは、それがどんな興味深いテーマを扱っているか、そのページにどのような有益な情報が盛り込まれているかで価値が決まり、 その程度によってアクセスが集まる、というのが本来あるべき姿だ。しかし実際には多くの人が、また常にそのような態度をとっているわけではない。

そのサイトの管理者が、テレビなどに出演している有名人である、本を出版している、立派な肩書きを持っている、或いはそのサイト自体がいわゆる「定番サイト」のお墨付きをもらっている、 有名企業・団体のホームページである、等々であれば、そのサイトは高アクセスを集める、という現実がある。それらは言わばブランドである。 人の心はブランド品に弱い。

それでは全く無名な人、本も出していないし、たいそうな肩書きもない、有名企業・団体とも関係がない、定番サイトの管理者でもない人はどうしようもないかと言うと、 そうでもないのである。彼らに太刀打ちできないまでも、そのおこぼれをもらうという手はある。ちょっと情けなくなる表現ではあるが。

あなたが有名人でなければ、有名人についてのホームページを作ればいい。ページのコンテンツの中に有名人関連のメニューを入れるだけでも、 多少の効果はある。有名サイトや定番ツールなどの関連ページである、などのふれこみも、宣伝文句にはなるだろう。 そのホームページにそれに値するだけの内容があれば、それは悪いことではない。むしろファンが一生懸命作ったホームページの方が、 タレントの公式ページよりもずっと充実していることも多い。だから内容が伴っていれば、それは恥ではないのである。

5.「使える」サイトになる

検索エンジンのサイトには毎日すごい数のアクセスが殺到する。それは自分の探しているテーマを扱っているサイトを見つけるために、 検索エンジンで検索することが最も効果的だからだ。つまり人は検索エンジンを「使う」ためにアクセスするのであり、 ホームページでありながらそれはれっきとしたツールになっている。

ホームページにアクセスする理由は、内容が面白いとか、ためになるとかばかりではない。自分にとって必要なものがそこにあれば、 そしてそれがホームページにアクセスすることによってしか実現できなければ、多くの人が繰り返しそこにアクセスすることになる。 どんなに面白いサイトも、内容がわかってしまえばそこで終わり、ということになりかねないが、ツールは必要だからそれに代わるものが現れない限り、 何度でもお世話になる。

検索エンジンを初めとして、Web メール、ダウンロードサイト、辞書サイト、ゲームサイト、またやや実用性は低いものの、 占いや、よくある「判定」サイトなどもこれに入るから、この種のホームページは意外に多い。高度なプログラムや CGI システムを駆使したものは、 誰でも作れる、というわけではない。しかし膨大なデータベースを分類リンクを使って簡単に検索できるような構成ならば、 プログラミングの知識がなくても作ることは出来るだろう。工夫次第で、あなたのホームページも「使える」サイトになるのだ。

結 論

以上の5点を要約すると、1.ホームページを見通しの良い(リンク率の高い)サイトにすること、2.情報系のサイトにすること、 3.閲覧者の参加を利用すること、4.人気サイトとの関連性をつけること、5.「使える」サイトになること、ということになる。

しかしよく考えてみると、その多くがあまりに他力本願的ではないか、という疑問が沸くかも知れない。それは事実だ。 最初に述べたように、ホームページのアクセスを高めるとは、不特定多数の人々の注意を惹くことであり、それは本人の努力だけではどうにもならない面がある。 また上に述べた5つの条件すべてを満たすことなど、普通は出来ない。私自身も、そんなことをするつもりはない。

アクセスカウンターの数字が示すアクセス数は、あくまで1つの目安に過ぎない。 もちろん優れた内容を持つサイトで、アクセス数の高いホームページは沢山ある。では逆に、 アクセス数の高いホームページがすべて優れた内容を持っているかというと、必ずしもそうではない。 1日1000ビューのホームページが1日100ビューしかないホームページの10倍面白いかというと、そんなことはない。

日本一うまいラーメン屋があったとしても、人目に付かない、立地条件の悪い場所にあったために客足が伸びない、ということはある。 しかし偶々、新聞や雑誌で紹介されるというような切掛けで人気が集まり、辺鄙な場所にありながらいつも店の前は行列をなす、 ということも現実にある話だ。

ホームページのアクセス数にこだわる前に、あなたのホームページがどういうサイトを目指すのか考えよう。 単にインターネットを通じて何人かのお友達が出来て、相互訪問して掲示板が賑わっていれば良いのであれば、アクセス数は全然気にする必要はない。 しかし不特定多数の人々に向けて情報発信し、反響を得たいのであれば、それなりに模索する努力は必要だ。 但しこの場合でも、アクセス数とホームページの質とは必ずしも比例しているわけではない。あくまで内容第一のホームページ作りを心がけたいものだ。

[2000/12/20]



次のトピックは未定です。

目次 | ← 前のトピック | ↑ページのトップ | 次のトピック →

ご意見・ご質問がありましたら「ザ・掲示板」またはメールにて梅ちゃん堂まで