梅ちゃん堂 > JavaScript 入門 > はじめに >
- JavaScript とは -

ウェブページの作成に携わるみなさんは、多かれ少なかれ JavaScript(注1)について関心を持たれていることと思います。 あるいは実際に JavaScript を使用されている方もいるでしょう。 最近では、ほとんどのウェブサイトに最低1個所は JavaScript が使用されている(注2)と言っても過言でないほど、 JavaScript は普及しています。では JavaScript とは何でしょう?

JavaScript とはもともと、Netscape 社の WWW ブラウザ Netscape Navigator(注3) 用に開発されたスクリプト言語で、 当初は LiveScript と呼ばれていましたが、Netscape 社が Java(注4) の開発元である Sun Microsystems 社と協力関係にあったこともあり、 Java の影響で JavaScript と名を変えたものです。但し JavaScript は、言語構造に Java と似たところはあるものの、 全く別個のプログラム言語と考えた方が良いでしょう。

JavaScript は Java のようにコンパイラを必要とせず、ソーステキストをブラウザが直接、解釈実行します。 ソースは HTML の中に直接書き込むか、外部ファイル(.js ファイル)に書き込んだものを HTML からリンクして呼び出します。 同様なスクリプト言語に VBScript(注5) がありますが、VBScript が主に Internet Explorer(注6) 上で実行されるスクリプトであるのに対し、 JavaScript は Netscape (Navigator)、 Internet Explorer(注7)、Opera(注8)、Mozilla(注9) など主要な WWW ブラウザがデフォルトでサポートし、 文字通りクロスブラウザのスクリプト言語となっています。

HTML を手書きで作成する習慣のある人にとっては、HTML に直接書き込むことの出来る JavaScript の手軽さは魅力です。 それでは何のために JavaScript を使うのでしょうか?

HTML は文書を表示したり、リンクされたファイルを呼び出したりすることが出来ますが、文書構造の規定がメインであり、文書表示を動的にコントロールすることはできません。 しかしウェブページの制作者にとっては、条件分岐や繰り返し処理などのプログラミングの手法を用いて、 ページ訪問者に対話的なページ作りをしたいと思うことがあります。 例えば訪問者のアクセスした時間やアクセス環境(プラットフォームやブラウザの違い)に応じて表示方法を変えたい場合などです。

そのほか、動きのあるビジュアルなウェブページを表現したり、通常の HTML だけでは表現できないコンテンツを作ったり、といったことも考えられます。(注10) JavaScript のプログラミングをマスターすれば、自作のブラウザゲームを作るといった高度なことも可能です。

いまだに JavaScript と Java を混同している人が多いのが現状ですが、 これから JavaScript を使うにせよ、使わないにせよ、ウェブ作成のプロを目指すみなさんは JavaScript が何であるかをしっかり理解できるようにして下さい。

注1
「Javaスクリプト」、「Javascript」、「JAVASCRIPT」などとも書きますが、ここでは JavaScript で表記を統一することにします。
注2
これは、もちろんページソースを見ることによって気づく場合が多いことです。ウェブ作成のプロを目指す人は、ページの外観だけでなくソースを見る習慣を付けましょう。
注3
かつては圧倒的なシェアを占めた代表的な WWW ブラウザ。バージョン2.0でいちはやく JavaScript に対応しました。その後シェアトップの座は Internet Explorer に奪われましたが、近年 Netscape6, Netscape7 が公開され、巻き返しをはかっています。
注4
マルチプラットフォーム、ネットワーク対応を特徴として近年ブームを巻き起こしているプログラミング言語。C++ に似たオブジェクト指向言語ですが、ポインタが無いことやセキュリティ面での向上を図っているのが特徴です。 ブラウザ上では「アプレット(Applet)」として動作します。
注5
Visual Basic Script。Microsoft 社が開発した Windows ベースのプログラミング言語 Visual Basic のサブセットで、 Internet Explorer 上で動作するスクリプト言語。JavaScript 同様、HTML 中に記述されてブラウザが解釈実行します。
注6
Microsoft 社の開発した WWW ブラウザ。バージョン3.0でいちはやくスタイルシートやフローティングフレームに対応し、Netscape Navigator と競合する存在に。 その後 Windows の普及と平行してシェアを伸ばし、現在は WWW ブラウザの領域で圧倒的なシェアを誇っています。
注7
Internet Explorer はバージョン3.0から JavaScript 対応になりました。Internet Explorer でサポートされる JavaScript は JScript と呼ばれ、 Netscape 用の JavaScript とは細部に違いがありますが、互換性は保たれています。
注8
ノルウェーに本社がある Opera Software 社が開発した WWW ブラウザ。バージョン6.0 で日本語版が公開され、日本でもユーザーが急速に増えつつあります。
注9
Netscape 社が公開したソースコードに基づき、Mozilla.org が主体となって開発されているオープンソースの WWW ブラウザ。
注10
たとえば、このポップアップヒントは JavaScript で自作したものです。こうしたことは ActiveX でも可能ですが、 ActiveX が Internet Explorer 専用なのに対し、このポップアップヒントは Netscape、Opera、Mozilla などでも動作します。
前ページに戻る ページトップに戻る 次ページに進む
Copyright © 2003 梅ちゃん堂. All Rights Reserved